健康維持・予防
生活習慣
生活習慣病とは「食習慣・運動習慣・休養・喫煙・飲酒等の生活習慣が病気の発症・進行に関与する病気」と定義されています。
以前は加齢と共に発症率や死亡率が高まる病気を成人病と呼んでいましたが、病気の実態がわかってきたことで呼び名も変わりました。
生活習慣の乱れが、過度のストレス※1や過度のリラックスを生み、その結果自律神経※2が乱れ病気が発生します。
最新の免疫学では自律神経の乱れが病気の最大の原因と考えるようになりました。
過度のストレスによって自律神経の内、交感神経が優位な状態が続くと白血球※3の中の顆粒球が増えてリンパ球が減り病気が発生します。逆に、過度のリラックスによっても副交感神経が優位な状態が続きリンパ球が増えて病気が発生します。
自律神経のバランスを整えて、免疫力を正常化させれば病気は自然に治っていきます。
※参考資料:「免疫力を高めると病気は勝手に治る」 安保徹・福田稔 監修 (マキノ出版)
補 足
※1:ストレスとは、暑熱・寒さ・細菌・対人関係・恐怖・不安などの精神的、物理的な外部からの刺激を言います。
※2:自律神経とは、心臓や胃腸のように自分の意志とは関係なく動く器官をコントロールする神経のことです。
自律神経には交感神経と副交感神経があり、交感神経は主に緊張・興奮状態の時に働き、副交感神経は平常時・心身共にリラックスしている時に働く神経系です。
※3:白血球とは、血液に含まれる細胞成分の一つで、外部から体内に侵入した細菌・ウイルスなど異物の排除と腫瘍細胞・役目を終えた細胞の排除などの役割をします。白血球には好中球、好酸球、好塩基球、単球、リンパ球などの種類があり、好中球、好酸球、好塩基球の3つを合わせて顆粒球と呼びます。
免疫力を高めるために、生活習慣を改善する健康法として次のようなことが挙げられます。
(1) ストレス※1を自覚し、生活を見直す
(2) 交感神経を刺激する薬※2を飲まない
(3) 適度な運動※3をする
(4) ゆっくりと食事をとる※4
(5) 体を温め血行を良くする
(6) 爪もみ、深呼吸をする など
※参考資料:「免疫力を高めると病気は勝手に治る」 安保徹・福田稔 監修 (マキノ出版)
補 足
※1:ストレスとは、暑熱・寒さ・細菌・対人関係・恐怖・不安などの精神的、物理的な外部からの刺激を言います。
※2:交感神経を刺激する薬にはステロイド剤、消炎鎮痛剤、抗がん剤などがあり、長期に使用すると交感神経を過剰に優位にし、免疫力を下げてしまいます。
※3:適度な運動とは、体がポカポカして汗ばむ程度のもので、自律神経のバランスを整えます。
※4:食べることはそれ自体が自律神経を整えます。